今日11/17は「世界早産デー」
2023/11/18
今日11/17は「世界早産デー」
私の一番下の娘。写真は5歳かな。今18歳の大学生で、今は身体も163センチぐらいあって、健康で、高校の時は生徒会長だったぐらい活発な娘です。
でも、早産で26週824gで産まれた超未熟児でした。
両手で覆えるぐらいのサイズ感。頭はテニスボールぐらい。手のひらはパーにして1円玉ぐらい。
早産しそうだったために入院していた窪谷産婦人科で25週で破水してしまい、救急車で都内の葛飾赤十字産院に母体ごと運ばれて、そこから(破水したまま)10日ほど陣痛止めで保たせていましたが、とうとう陣痛が来て26週3日で生まれました。5/9が出産予定日だったけど2/5に生まれました。毎日自宅で搾乳して毎日1時間かけてNICUに通いました。
NICUの中でも娘はひときわ低体重でした。1kgあれば少し人間の赤ちゃんらしく見えます。2kgあれば小さいけどかわいい赤ちゃんです。でも824g(2日目は減って660g)は肉もなくて、雛のようでした。
窪谷産婦人科では旦那さんは先生から助からないかもしれないと言われたそうです。言われなかったとしても、それだけ低体重だと、本当はいろんな心配や危惧や懸念があって当たり前です。
いろんな検査もして、いろんな注射もして、いろんな管や装置がついてて、保育器の中にいるんだけど、なぜか私は、まったく1ミリも心配がよぎりませんでした。障害が残るかもとか全く頭をよぎりませんでした。
毎日10gずつぐらい増えていくのが楽しみで、可愛くて可愛くて、カンガルーケア抱っこができるようになる頃にはもうただ可愛い娘を早く連れて帰りたくて。先生に「まだねぇ、時々上手に呼吸できない時があるからねぇ」って。
2500g超えた頃から保育器から出られてベッドに。上の娘や息子は初めてガラス越しに見ることができたのね。家族みんなで「早くお家に来てねー」って心待ちにして、やっとやっと、3ヶ月半で退院できて5/12に退院できました。
25週で破水して824gの子を産んだにもかかわらず、救急車で搬送されて出産までの10日間も出産後の3ヶ月半もまったく娘の状態に対しての不安がなく、ただ早く抱っこしたいとか連れて帰りたいというメソメソはありましたが、毎日穏やかな気持ちで過ごせたのは、凄いことだと思います。
葛飾赤十字産院の先生や看護師さん達が、本当に私たち母親を不安にさせないための最大限の努力をしてくれて、いつも笑顔で、余計なことを言わずに、824gの子も一人の人格がある赤ちゃんのように接してくれて「ここちゃん、ママ達が来たよ〜。嬉しいねぇ。」って、幼稚園みたいに毎日話しかけてくれて、お世話してくれて、小さな成長も一緒に喜んでくれて、おしっこしてもミルク飲んでも上手だねぇー、ママが来たら目を開けるんですよー、わかるんですよねー、すごくいい子ですよー、って褒めてくれて励ましてくれて、なんの心配も私にさせないでくれたおかげです。
退院後もいろんな検査がありましたが、「大丈夫、大丈夫。お守りみたいなもので一応やっとけば太鼓判押せるでしょ。」なんて言ってくれて、ほんとに私はなんの心配もせず、娘はスクスクと大きくなりました。
本当は出産はかなり厳しい状況だったと思います。そもそも破水した時、受け入れてくれる病院がなくて、水戸や館山まで病院に電話して、何回も電話して、救急車で3時間待って、3巡目の電話でやっと受け入れてくれた状況でした。出産時は足元に10人ぐらいスタッフがいました。産んだらすぐに保育器に入れられガラガラーっとスタッフが走ってNICUに連れて行ったあの緊迫感、先生が走ってきて「なんとかの注射を使いますが了承いただけますか?」と言われ、ハイと答えたらまた走って戻って行った緊張感、、、NICUでダントツに小さい子だったところを見てもかなりの厳しい出産だったと思う。
だからね、生きてるだけですごいの、ウチの子は。生きてるだけで幸せなの。なんの心配もしなくていいの。心配するからそうなるの。大丈夫、大丈夫。信じていればいいの。
先生たちはニコニコしてた。看護師さんも。ニコニコして、信じて、生きていればそれで良いの。
って、思います。
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